『溶鉄のマルフーシャ』
Steamで発売中の溶鉄のマルフーシャで遊んでみた。お値段も790円となっているのでお手軽ではないだろうか。
本作はストアページ紹介文からの引用になるが以下のとおりである。
2.5Dのドット絵で描かれたディストピア世界で
国境の門を守る衛兵の少女マルフーシャとなり、迫りくる敵から門を防衛します。
次第に手強くなる敵に備え、税金控除で少ない給与の手取りから
カードを購入し、キャラクターを強化しましょう。
-武器、キャラクター、パワーアップ、チャンスイベントなど70種類以上の豊富なカード
-8種の個性豊かなキャラ
-スコアアタックランキング
Steam:溶鉄のマルフーシャ (steampowered.com)
Steamのストアページの製品紹介文なのに非常にシンプル!!!
ゲーム内容はさておき、世界観が好きなら刺さる。
タイトル画面。潔い位シンプル。
まずはメインモードを選択する。
画面は切り替わり
決して裕福ではなさそうな室内、飾られている肖像画がどこか社会主義リアリズムを思わせる。
意味深なドアへのパンフォーカス…。
ガチャリ
ドアが開き…男が訪れる。
差し出される手紙…。
手渡された手紙に目を通す姉妹。
心配そうに手紙をのぞき込む妹の姿…。
悟ったかのような笑顔で妹の頭をなでる。
妹を残し。男達に同行する…。
ここまでの展開に台詞は無くこの一連の流れは否が応にも我々に見せつけられる。
この独裁や横暴が蔓延する反自由世界、ディストピアっぽさを感じさせる不穏な空気感。このプロローグを見れただけで私はゲーム代金の790円の価値は得たようなものである。このどこか終末世界を思わせるポストアポカリプスとも言える、救いのないような雰囲気に私は堪らなく魅せられるのであった!
画面は大きく切り替わって宿舎
ここで、監査官からの説明を受ける
『無能な低級国民たちを国へ貢献させるのが私の仕事よ。』
『我が国での門兵の仕事はとても簡単。』
『門へ近づくあらゆるものを武力で排除する事。見つけ次第すべて攻撃しなさい。』
『我が国は隣国すべての国と戦争状態にある。』
『前線から抜けてきた少数の敵兵を叩くだけよ。』
『簡単な仕事でしょう、最善を尽くしなさい。』
因みに、このツンツンお姉さんは後に案外良い人なのでは?と判明する。
そんな訳で今日から門兵のお仕事開始である。
操作方法。非常にシンプル。
敵を…。銃火器で…。
撃つ!
ゲームの内容は、シンプルなタワーディフェンスと言ったところであろうか。迫りくる敵を自陣に寄せ付けることなく撃沈する。
門兵としお給金を頂き、お金を貯めてスキルを育て個性豊かな8人の傭兵と契約しゲームクリアを目指す。といった感じである、このゲームにそこまでのゲーム性を求めてはいけない、雰囲気を楽しむゲームなのである!
門兵のお仕事は寮制である、10日に一度は自室に帰る事も許されているのだ!!
妹ちゃんが気になるが、きっとお国が面倒見てくれている筈なのだ!
自室では配給機、冷蔵庫、シャワー設備が利用できる。各施設に見合ったパワーアップが見込まれる。
部屋は雇った傭兵が同居人となる。
誰を傭兵に選ぶかで結末が変わるので8通りの結末+2種類の結末が迎えられる。
因みに、利用するパワーアップ施設は
シャワー一択だろ!
1ストーリー大体1時間くらいなので各キャラでの結末を迎えてみてもいいかも知れない。ゲーム自体は簡単なので時間さえあれば可能なはずだ!!!
どの結末も大概救いがないのはディストピア作品での王道である。
この手の物にハッピーエンドなんて求めるほうが間違っているのだ!!!
メインモードで一通りエンディングを堪能したならばチャレンジモードで敵の猛襲を何日凌げるかに挑戦してもいいかもしれない。
このモードは自由に自キャラを選べるぞ!ちなみにランキングシステムも健在しているので大いに競ってみては如何だろうか。
僭越ながら所感な訳です。
とまぁ、私なりの所感ですがどこかディストピア作品のゲームはドット絵風な作調が嵌りますよね。
キャラといい世界観といい、私好みでありますのでどうしても評価は甘くなってしまうのではありましょうが、この作品お勧めですね。
今後も安くておすすめゲームがあれば紹介させて頂こうかと思います。